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診療科・部門

臨床工学科

インフォメーション

臨床工学技士とは、1988年(昭和63年)に誕生した他の医療職種よりも歴史が浅い国家資格です。

主な業務は、医師の指示のもとで血液浄化装置(浄化)・人工呼吸器(呼吸)・人工心肺装置(循環)などの生命維持管理装置を操作します。
また、院内の輸液ポンプ・シリンジポンプ・生体モニタリングシステムなどの医療機器(ME機器)の保守点検や管理なども行います。

当院における主な業務は、ME機器管理、血液浄化、人工呼吸器管理、心・血管カテーテル(心臓カテーテル、PTA業務(下肢動脈、腎動脈、透析シャント血管))、不整脈治療(不整脈カテーテル、ペースメーカー関連など)およびHCU業務などです。
これらの業務を数名のスタッフにて、ローテーションしながら携わっております。


◆業務紹介

◆所属技士 保有資格
◆LINK

◆業務紹介 Introduction Of Works

ME機器管理業務 Medical Engineering Equipment Management

当院はMEセンターを完備しており、ここでは院内にて使用している各種ME機器(心電呼吸送信機、除細動器(AED含む)、保育器、麻酔器など)に関して点検・修理およびメンテナンスを一括して行っています。また、輸液ポンプ・シリンジポンプ・人工呼吸器等は中央管理形式をとっています。

MEセンター 除細動器点検 手術室麻酔器点検
MEセンター 除細動器点検 手術室麻酔器点検

血液浄化業務 Blood Purification

当院の血液浄化センターは21床(多人数用透析コンソール 20台、個人用透析コンソール1台)あり、アフェレシス療法(DFPP、LDL吸着療法など)や入院中の透析患者様(他施設の患者様含め)などにも対応しています。
またHCU室などにおいて、24時間体制でCHDFや血漿吸着などの各種急性血液浄化療法も行っております。

透析機器点検・修理 プライミング アフェレシス(血漿吸着)療法
透析機器点検・修理 プライミング アフェレシス(血漿吸着)療法

人工呼吸器管理業務 Respiration Equipment Management

毎日の日常点検を兼ねたラウンド業務を行うことで、使用上の安全性を保っています。また常に、患者様の状態把握や医師および看護師等とのコミュニケーションを図り、患者様の状況変化に対応したレスポンス良い対応を心掛けています。
更には、定期点検・オーバーホールの整備にも携わっており、バッテリーなどの定期消耗部品の点検および交換をすることで機能維持や緊急時(災害時)などの不測の事態にも対応出来るようにしています。

呼吸器 使用中点検
呼吸器 使用後点検 使用中点検

CPAP・ASV業務 Continuous positive Airway Pressure・Adaptive Servo Ventilation Management

CPAPとは、鼻に装着したマスクから空気を送り込むことによって、ある一定の圧力を気道に掛ける方法であり、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)の有効な治療法とされています。
臨床工学技士は、耳鼻咽喉科医師と共に機器説明・マスクフィッティングおよびデータ解析等に携わっております。

機器説明 マスクフィッティング データ解析

心・血管カテーテル業務 Cardiac・Vascular Catheterization

① 心臓カテーテル業務 Cardiac Catheterization
主に冠動脈造影検査や狭心症・急性心筋梗塞に対してBalloonやstentなどを用いた治療(PCI:経皮的冠動脈形成術)などが行われています。その他にも、狭窄症や逆流症を伴っている弁の精査や心筋症による血行動態の精査・下大静脈フィルターなどを行っています。当院の臨床工学技士は、清潔操作介助業務にも携わりながら、ポリグラフを用いた心電図や圧波形の解析、また生命維持管理装置であるIABP(大動脈内バルーンパンピング)やPCPS(経皮的心肺補助装置)、テンポラリーペースメーカー(体外式一時ペースメーカー)などの操作に携わっています。

② 下肢動脈治療 Artery of Lower Extremity Percutaneous Transluminal Angioplasty (PTA)
循環器内科医師と共に臨床工学技士は、清潔操作介助業務に携わっております。ASO(閉塞性動脈硬化症)により酸素・栄養不足に陥っている下肢に対して、ABI検査やFontaine分類などを駆使して治療分類を行い、PTAが必要と判断された患者様に対して治療を行っています。

③ 腎動脈治療 Renal Artery PTA
循環器内科医師と共に臨床工学技士は、清潔操作介助業務に携わっております。腎動脈狭窄症により二次的に高血圧を誘因したり、場合によっては腎機能悪化で血液透析が必要になってしまう状況におかれている腎臓を守るため治療を行っています。

清潔介助1 IABP操作 手技中1
清潔介助 IABP操作 手技中

④ 透析シャント血管治療 Vascular Access Intervention Therapy (VAIVT)
腎臓内科医師と共に臨床工学技士は、清潔操作介助業務に携わっております。なお、当院臨床工学科の業務はローテーションで回していますので、当院で外来透析をされている患者様の場合は日頃からシャント血管の状態を適時把握出来る環境にあります。それにより、穿刺・脱血状態・シャントPTA術適応時期提案・術中での医師とのコミュニケーションなどレスポンスの良い対応が出来るのが強みです。

手技中2
手技中

不整脈治療業務 Arrhythmia Treatment

① 不整脈カテーテル(EPS・ABL)業務 Arrhythmia Disease Catheterization
上室性(心房性)および心室性頻脈不整脈を誘引している病的電気伝導回路や異所性電位に対して電極カテーテルを用いて焼却(ABL:高周波アブレーション)治療が行われています。また時には、診断目的で徐脈性不整脈に対する検査(EPS:電気生理検査)が行われます。

清潔介助2 手技中3
清潔介助 手技中

② ペースメーカー関連業務 Pacemaker Related
当院における体制は、デバイス植込み・交換術(デバイスからの刺激や心臓からの電位情報などを伝搬する電極リードの留置位置決定のためPSA(ペーシングステムアナライザー)の操作および清潔介助など)、救急・院内入院患者様対応(植込み術を受けられた患者様への退院時指導も含む)、手術(電気メス)・CT撮影(放射線)などの電磁干渉における設定変更対応および外来フォローアップ業務(リード・ペーシング閾値・心内電位測定・電池残量・動作状況などの基本動作チェックテストを施行することで、安全性と個々の患者様に合った適時設定変更考慮、治療等に結びつく不整脈診断履歴情報の解析など)と多岐に携わっております。

外来チェック PSA操作 清潔介助3
外来チェック PSA操作 清潔介助

HCU業務 High Care Unit

HCUは、院内の中で主に重症患者様を対象に集中的に治療・看護している部門です。それに伴い、数多くの生命維持管理機器を使用している環境であり、臨床工学技士は、それらの機器操作や安全上の管理等を医師や看護師と共に行っています。

HCU風景 医師・看護師との連携 生命維持管理機器操作
HCU風景 医師・看護師との連携 生命維持管理機器操作

◆所属技士 保有資格

  • 透析療法認定士
  • 消化器内視鏡技師

◆LINK

・社会福祉法人 恩賜財団 済生会

・大阪府済生会茨木病院

・大阪府済生会茨木病院 看護部 

平成27年3月現在