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受診のご案内

医療費について

初診および再診時にかかる「選定療養費」

令和4年10月1日(土)から選定療養費が変わります。

①紹介状なしで初めて受診する、又は治療期間が終了・中止した後の初診などは別途7,700円(税込)かかります。

②当院から他の医療機関の紹介を行ったが、引き続き当院に受診を希望された場合、別途3,300円(税込)かかります。

令和4年10月1日に施行される厚生労働省の診療報酬改定による選定療養費の変更です。ご了承ください。

※新型コロナウイルスの感染が疑われる方も含みます。

日本の医療環境が変化しています

政府は病院(200床以上)と診療所(200床以下の病院含む)の役割分担を推進しています。

以前は、1つの病院が全てを診せていただくことが一般的でした。
現在の医療は、医療機関のタイプごとに役割を分けて担当しています。
例えば・・・
急性期疾患を担当する病院(200床以上)と診療所がある地域では、

  • 患者さんから最初の訴えを聞き、診断するのは診療所の役割
       ⇒普段の健康管理相談にかかりつけ医を持っていただくことが、おすすめです
  • 診療所から紹介を受け、専門的な治療を行うのが病院(200床以上)の役割
       ⇒高機能医療を必要とする患者さんを中心に医療を行うことが主たる役目です

・・・のように、いわばその地域が1つの大きな医療機関として機能することが求められています。

役割分担

  1. 病気が専門的な医療を必要とするのか、それとも通院をして薬を飲むだけでいいのか等、その見分けをする第一段階の医療は診療所(200床以下の病院を含む)が担当します。
  2. 検査・手術等の専門的な医療が必要な場合は病院(200床以上の病院は入院医療を中心に)へ。これが第二段階の医療です。{診療所で紹介状(診療情報提供書)を作成してもらうことをおすすめします}
  3. 患者さん自身の判断で直接、第二段階の医療機関へ受診することも可能ですが、その場合には保険診療とは別に費用がかかります。この料金が選定療養費です。(第一段階の医療機関では別途費用支払の必要はありません)

済生会茨木病院は開放型病院というシステムをとっています

診療所では、「大きな病気になったときに専門的な治療への対処が遅れるのではないか」等の心配をされる方もいらっしゃることと思います。済生会茨木病院では、国で定められた「開放型病院」という施設形態をとって、その不安を解消しています。

開放型病院とは、病院のベッド(病床)や検査設備等の医療設備を診療所の先生にも使っていただくことができるよう”施設をオープンにした病院”をいいます。診療所より紹介された患者さんが入院された場合は、入院期間中も引き続いて紹介元の先生が関わることも可能です。

済生会茨木病院を使っていただきやすくするために、地域の診療所の先生に病院へ利用登録していただいています(登録医制度)。

済生会茨木病院は地域の先生方と医療連携をとりながら、地域医療のお役に立ちたいと考えています。 また、地域の医療機関と済生会茨木病院との連携手続き等を専門に行う部署(地域医療連携室)を設置し患者さんへの対応をスムーズに行えるようにしています。

かかりつけの診療所はありますか?

  • 普段の健康管理は地域の診療所で
  • 入院治療や特殊な治療・検査は病院で

“体の調子がおかしいな”と思ったら、いつでも相談することのできる「かかりつけ医」をお持ちください。
大病院の使い方は先述したとおりですが、そのこともさることながら、病院の医師は人事異動等により永久に勤務することが保証されていません。
長いお付き合いのなかで、健康管理を任せる地域の診療所の先生を「かかりつけ医」としてお持ちになることをおすすめします。