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連載 治療最前線 大阪府済生会茨木病院の最新の医療テーマを開業医の皆様に向けて連載します。
 
 



第一回
副院長
西村一雅
(放射線科)
20分で検査。CT・MRI


 

第二回
外科部長
金本裕吉
乳癌治療

 

[第二回] 外科部長 金本 裕吉
 
「乳癌治療」
 

乳癌治療の基本は手術であり、
近年、乳房温存療法が広く行われています。

 
済生会茨木病院の乳腺外来では日本乳癌学会専門医がマンモグラフィ、超音波検査、穿刺細胞診、組織診を駆使し、診断を行い、手術はこの詳細な診断結果に基づき、丁寧、安全、確実をモットーに行っています。
現在、当院における乳癌の標準治療は乳房温存療法であり、その適応は日本乳癌学会のガイドラインにのっとっています。当院での乳房温存療法の施行率は60%を超えています。全例に、切除した組織の全割切片を作成し、緻密な組織診断で、温存療法の安全性を高めています。その結果、術後、乳房再発で最も問題となる癌の断端遺残率は約5%に抑えられています(通常10〜50%といわれています)。
Evidenceに基づいた治療法をお勧めしておりますが、もちろん画一的なものではなく、患者さまとの十分な話し合い(informed consent)によるオーダー治療も行っています。外来受診当日に、視触診、マンモグラフィ(あるいは超音波検査)を行い、しこりのある場合は、同時に穿刺細胞診を行います。細胞診の診断は当院のcytologistとその日のうちに行い、治療方針を検討しています。
手術では知覚神経も温存するため、術後の知覚異常、上肢の運動障害・浮腫は、ほとんど認められません。また、他臓器の癌とはことなり、乳癌手術には最も整容性が求められます。当院では形成(美容)外科的手法を駆使し、乳腺欠損部には生理食塩水充填、あるいは側胸部脂肪織弁による一期的な乳房再建術も行っており、患者さまの術後QOL(Quality Of Life)調査でも満足度の高い結果が得られています。一人ひとりの患者さまを決しておろそかにすることなく、大切に診療することを心がけています。
 



日本乳癌学会専門医

マンモグラフィ
検診精度管理中央委員会
読影認定医

日本外科学会専門医

日本消化器外科学会認定医
 

乳腺疾患に関して、乳癌から良性疾患にいたるまで幅広く診療させていただいています。
 

 
 
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